推し妖怪の話

一生の趣味を決定づけた本棚

完全に親の趣味だなのだが、幼少期を過ごした家の共有本棚は母親の管轄ゾーンには、歌舞伎や日本舞踊に関する本の中に、稲川淳二の怪談本やら、笑ウセールスマンやら、なんとも怪しい本がたくさん並んでいた。
ちなみに父親の本棚には戦国武将(武田信玄関係)の本が並んでいたので、今思えば私の好みを生成するにあたって大きな二大柱になっているのは間違いない。

尤も、私が好きなのは弁慶と義経だが……。

そんな本棚の中にあった私の本はと言うと、ドラえもんの妖怪辞典、水木しげるの妖怪辞典、恐竜辞典……いや、まあほかにも「ノンタン」とか「フォックスウッドものがたり」とか、可愛らしい本もあったけどそれにしても人間じゃないものの本、しかも辞典が多かったように思う。
毎日のように妖怪辞典を眺めていた記憶がある。

そして推し妖怪へ……

そんな幼少期の英才教育の結果、〝なんか人間じゃ無いもの〟が好きになってしまったわけですが、その中でも特に好きな推しというものが当然できてくる。
幼少期に好きだったのは、どの辞典でも妙に可愛く描かれていた「かまいたち」
可愛いのに手が鎌と言うところに、怖いけど飼いたい……などという憧れを抱いていた。

中学高校と進学して、様々な知識が入ってくる頃には、地元に大きな稲荷があった事も手伝って、狐の妖怪全般を漠然と推すようになっていた。
なんだか狐とは縁があるのか、幼少期は最寄り駅の名前に稲荷がついたし、実は最近知った事だが、かの有名な九尾の狐が変化した殺生石を砕いたお坊さんゆかりの寺というのが物凄い近くにあったりして、う~~ん狐大事にしよう!と思っているところ。

そしてやはり無視できないのは「鬼」
一般的には角があって、赤とか青の肌で……というイメージだが、調べていくとこれが案外深くて様々な物語を生みだしている。
「おに」の語源は「おぬ(隠)」姿が見えない、この世ならざる者という意味から転じたものだという説がある。
極端な事を言ってしまえば、妖怪全般が鬼ともいえる。
故に、鬼の種類は細分化すると本当にたくさんの種類が出てきて、調べていても飽きなくて楽しい。
うちの小説にも出てますしね、鬼。

鬼の中でも推しはあるんですが、なんだかそれを言うと今後の作品に書きづらくなりそうなのでやめておきます。
詳しい人にはもうバレてそうですが。

いつも隣に妖物あやかしもの

そんな感じで、幼少期から妙に身近だった妖怪たち。
小説を書くようになって、世界観生成の一環として妖物と言い方を変え、不思議ともっと身近になっている気がします。
きっと現代特有の妖物ってのもいるんだろうなぁなんて思いをはせ、今日も続きのお話を考える……( ˘ω˘)

最後にひとつ。
5話の準備は万端です。
よーし今回もUPできるぞー次も頑張るぞー

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